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お食い初め料理の準備と裏ワザ

お食い初め料理の準備と裏ワザ
お食い初めの料理

お食い初めには名前の通り、食事の用意が不可欠です。
今回はどんな料理を用意すればいいのか、また少しでも手間を減らしたり、見栄え良くするために裏ワザをご紹介します。

赤飯

おめでたい日に供されることの多い赤飯。赤色の小豆と白色の白米を使って「紅白」を表していることは、ご存知のことかと思います。
赤飯には、魔除けや厄払いの意味合いがあり、紅白の紅の色は邪気を追い払うと言われ縁起が良いという説もあります。

使う材料は、もち米、ささげ(小豆)。
ささげは20分ほど茹でて柔らかくしてから冷ましておきます。もち米は普通の白米と違って浸水時間は30分程度。前の晩から漬けておいたりすると、吸水しすぎてしまうので注意しましょう。

<裏ワザ>
シンプルではありますが、もち米やささげを普段常備していないお家も多いかもしれません。余ってしまった場合、その後あまり使わないことも。

そんな時は思い切ってパックのお赤飯にしてしまうのも手です。
手間はかからないし、材料を買い集めるよりも却って安く済むことが多いです。
お食い初めは他にも煮物や鯛など、準備しなければならない料理もありますので、考え方にもよりますが楽できるところは楽をする、というのもアリだと思います。

吸い物

一汁三菜の「一汁」として、はまぐりのお吸い物(椀もの)が供されることが多いです。
お吸い物は「吸う」力が強くなるという意味があるほか、はまぐりは、もともとの2枚の貝殻じゃないとうまく重なり合わないという性質があることから、生涯の伴侶を意味しており、「良縁に恵まれますように」という意味が込められています。

使う材料はハマグリ、三つ葉など。
ハマグリから力強いダシが出るので、調味は楽。昆布があれば一緒に入れてあげるとより複雑な旨味が出ます。ハマグリはアサリなどと同様、砂抜きしておいたほうがベターです。

<裏ワザ>
季節やスーパーの規模によっては売っていないことも多いハマグリ。
そんな時に便利なのが手毬麩(てまりふ)や車麩(くるまふ)といった、お麩。
お湯で戻すだけで存在感があるため重宝します。

市販の松茸のお吸い物などにお麩を入れて三つ葉を添えれば、立派なお吸い物の出来上がりです!

煮物

煮物は特に決まりなどはなく、旬の食材を使うのが一般的です。

縁起の良い食材としては、人参と大根で紅白を表したり、タネイモに小芋がたくさん付くことから「子宝に恵まれますように」という願いを込めて里芋を入れる場合もあります。
また、すくすくと育つようにという願いからタケノコ、見通しの良い人生をという願いでレンコンなどを入れたりします。地域や家庭の風習によっていろいろと違うので調べてみると良いでしょう。

<裏ワザ>
煮物に関してはある程度作る必要があるのですが、上記の通り、コレといった決まりはないので、出来る範囲の材料で作るのがいいと思います。
なるべく手間をかけずに見栄えを良くするならば、レンコン、にんじん、絹さや、こんにゃくを入れておけば十分格好がつきます。

普通は入れないのですが、個人的におすすめしたいのは鶏モモ肉。理由はずばり、味のため。
お食い初めは赤ちゃんのために作るものですが、本人は食べることができません。食べるのは親など周りの家族。だったら、出来るだけ美味しいもの食べたいですよね(笑)。

鶏肉を入れたほうが味にコクが出て、圧倒的に美味しくなります。お食い初めの煮物は精進料理というわけではないので、お肉を入れる分には問題なし。本番用の盛り付けには入れないでおいて、後で大人が美味しく頂きましょう!

香の物

香の物(こうのもの)とは、いわゆるお漬物のことですが、縁起をかついで「幸(こう)」とかけて、あえて香の物と呼んでいます。
基本的にはその土地の名産や旬の野菜を漬けたものが供されますが、にんじんと大根をせん切りにしてお酢で和える「紅白なます」を添える家庭も多いようです。

また、「多幸(たこう)」とかけて「タコの酢漬け」を縁起ものとして用意する場合もあります。
酢の物としてだけでなく、歯ごたえがあるので歯固めに使うこともあり、関西地方では人気のメニューとなっています。

<裏ワザ>
お漬物なので自由が効きます。きゅうりの浅漬などもいいですが、やはりお祝いということもあるので、紅白なますが定番ですね。
なますはお食い初めだけでなく、お正月やひな祭り、こどもの日など季節ごとのお祝い時にもあると食卓が華やかになりますので、これを機会に作り方を覚えておくのも良いと思います。

鯛の塩焼き(尾頭付き)

人によっては一番厄介な料理です。
そもそも尾頭付きの鯛をどこで買うのか、そして魚焼きグリルに入るのか。

入手方法は様々ありますが、やはり近所のスーパーや魚屋さんが一般的です。
鯛には真鯛、チダイ、石鯛、黒鯛、甘鯛などなど非常に様々な種類があるのですが、一般的に『尾頭付きの鯛』と聞いて想像されるのは真鯛でしょう。

しかし、真鯛は基本的にそれなりの大きさになることが多いので、一般的な魚焼きグリルには入らないことも多いです。そこでおすすめしたいのはチダイやキダイ(レンコダイ)です。東日本ではチダイ、西日本ではキダイが馴染み深いようです。

これらは見た目的にはほぼ真鯛と変わりませんが、サイズはグリルに入るくらいにお手頃になっています。お祝いをするうえでは全く問題ないかと思いますので、真鯛にこだわらず探してみてはいかがでしょうか。

<裏ワザ>
そもそも魚を焼いたことがないから不安!という方も多いかもしれません。

そんな方への裏ワザその1。外注してしまう。
鯛の尾頭付きはお食い初め以外にもお祝いを彩る料理として一般的です。なので、仕出し料理や焼き魚のお惣菜を扱うお店なんかでは取り扱っている場合があります。店頭に並んでいなくても、注文すれば受けてくれることもありますので、自分で作るのは不安・・・という方は聞いてみるのもアリです。

裏ワザその2。アクアパッツァにしてしまう。
コロンブスの卵的な発想ですが、『鯛の尾頭付き』でいいのであれば、必ずしも塩焼きでなくても良いということになります。アクアパッツァであれば少し大きめのフライパンがあれば作れますし、塩焼きと違って加熱具合も難しくはないので、『焦げた』『でも中が生だ』みたいな失敗はなくなります。
お祝い後に食べるにしても、塩焼きよりも美味しく召し上がれるかもしれません。

まとめ

最後までお読み頂きありがとうございました。
今回はお食い初めに用いる料理『赤飯』『吸い物』『煮物』『香の物』『鯛』についてご紹介しました。

各パートの<裏ワザ>に記載した通り、手間を省こうと思えばお手軽に準備することも可能です。
育児にかけられる時間は家庭それぞれ。共働きや休みがなかなか合わない家庭などは、準備に十分な
労力を割くことが難しいかもしれません。

でも、お食い初めをする上で一番重要なことは『我が子の成長を願う気持ち』。その気持ちがあれば、出来る範囲で準備をすれば良いことだと思います。
逆に『あまり気合入れて準備できなさそうだから、やらなくていいか』というのも少し寂しい気がします。

今回ご紹介した内容などもご参考に、無理をせずに楽しんで準備できる範囲でお食い初めをされてみてはいかがでしょうか。

※お食い初めは家庭や地方によって、それぞれ伝統がある場合があります。そのような時は今回ご紹介した内容にこだわらず、伝統に沿って行うようにしてください。