【食器乱読】ancient pottery カップ&ソーサー ブラス
店主が集めたお気に入りの食器達を無秩序に紹介していく食器乱読シリーズ。
前回に引き続き、第9回目はancient potteryのカップ&ソーサー(ブラス)です。
個性~ダンディズムの極み~
毎度おなじみ、ancient pottery(エイシェントポタリー)から今回はカップ&ソーサーをご紹介。
ということでまずは毎度おなじみ、ancient potteryについてざっくりと。
ancient pottery(エイシェントポタリー)はアンティークや作家物のようなディテールを持ちながらも、日常使い向けの実用性を兼ね備えたシリーズです。
焼き物(磁器と陶器の中間的性質)ですが強度が高く、電子レンジ使用可能、食洗機も使用可能、なんとオーブンにも使える(240℃まで)というかなり使い勝手が良い造りになっています。
White(ホワイト)、Gray(グレー)、Brass(ブラス)の3色が展開されており、それぞれ普通のお皿とは一味も二味も違う、『クセ』を持っているのが魅力。
ブラスは真鍮のことであり、3色の中で最も渋い魅力を持っています。
これ、陶磁器ですよ?相変わらず、どう見ても金属にしか見えないです。
このカップの魅力はなんと言っても、いぶし銀なダンディさ。
男前度が3割くらいはアップしますね。
実に味のある釉薬のムラです。
もちろん女性にもOKですが、これは実に男ウケすると思います。
ソーサー
カップは下がすぼまっていて、無骨ながらもスマートさを感じさせる佇まい。まさにダンディー。
ソーサーも細部に至るまで雰囲気バッチリです。
持ち手
はい、『カップの持ち手フェチ』店主による、持ち手チェックのお時間です。
グレー同様、優雅なフォルムです。
無骨ながらも角は全て丸まっているのでとても持ちやすいですね。
どう使う?
コーヒーでしょうね。
苦味の強いフルローストのコーヒーをブラックで。
ルーツ
公式サイトで説明されている通り、美濃をルーツとしているようです。
美濃は現在の岐阜県のあたりで、日本最大の陶磁器生産拠点と言われています。
ここで作られる焼き物は大まかに言えば美濃焼、細かく分類すると志野(しの)や織部(おりべ)などとなります。
織部などはかなり特殊ですが、基本的には普段使いの器として丈夫で使いやすく、暮らしに溶け込みやすいデザインが多いです。
お隣が『せともの』の語源となっている瀬戸市ですからね、古くから日本の食生活を支えているエリアといっても過言ではないでしょう。
ただ、あまりに歴史がありすぎるためか、近年は材料となる粘土の枯渇も心配されているそう。たしかに、陶器の原料は地元の土であり、有限ですから。大事に使いたいものです。